貧乏と貧乏くささの違い

貧乏は恥ではないけど、貧乏くさいのはいやだなあと思います。

お金持ちでも貧乏くさい人がいて、貧乏でも貧乏くさく見えない人が
いるのは何が違うのだろう。

今、森茉莉の『贅沢貧乏』を読んでいて、この本を読むと
いつも私は自分は自分の美意識を持っているか?貧乏くさいことは
していないか?と考えます。

森茉莉は、父である森鴎外の本の著作権収入が途絶えてからは
お金に困っていたようですが、彼女の日常を書いたこの本では
生活を楽しむ彼女独特のこだわりや美意識、世界観を知ることが
できます。

彼女の本を読むと、文章から美があふれ出て自分の周りが
美しいものに満たされていくような不思議な感覚に
なることがあります。

そして、ものすごく不思議な、変わった方だけど、
書いてあることは時にものすごく鋭いです。

・隣の真似をしてセドリックで旅行するよりも、家にいて沢庵のお湯漬けを食べる方が贅沢である。

・材料をおもちゃにして変な形を造ったり、染めたりした料理屋の料理より、沢庵の湯漬けのほうが贅沢なのは千利休に訊くまでもない。

 (森茉莉,贅沢貧乏,講談社より)

お金がないと、つい節約と思って潤いのようなものを失ってしまうことがあります。

贅沢をしてはいけないとどこかで思ってしまいます。

でも、本当の贅沢と言うのはお金とは関係ないところにも発生していると思います。

お金がないとできない贅沢ももちろんあるけど、贅沢を悪だと捉えたくない。

ブランドバッグを買うとか、何千円の牛肉を買うとかいうのが贅沢なのではなくて、何か、こう、雰囲気や空気を味わって

いい気持ちになるような、そんなことが贅沢なんじゃないかなあと思ったりします。

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そしてきっと雰囲気や空気を味わうというのは、美しいものを探し、見つける心。

その心がなくては、どんなにお金をかけても贅沢はできない。

なんでも節約しようと思ったり、贅沢してはいけないと思うのは、

人生を生活感で満たして、美しいものを締め出してしまうことになるのかもしれないと思ったりします。

かといって、自分の収入を考えずにやみくもにお金を使ってしまうのは、

アーティストならそれがアートに繋がるかもしれないけど、私がやったらただのあほうだし。

結局人に流されない価値観を持つことが大事なのかなと思います。

・贅沢もあって、節約もある

・お金を使ってしまうこともたくさん貯めることもある

それが良い・悪いというのでなく、うまくバランスをとって適度に我慢し、適度に楽しみという感じにしたいな。

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コメント

  1. ひかり より:

    こんにちは。
    森茉莉さんの文章が好きなひとりです。
    さわらさんのこのブログを読ませていただいて、森茉莉さんの『貧乏サヴァラン』(ちくま文庫)にある「楽しむ人」というエッセイを思い出しました。
    うろ憶えですが、"皮膚に触れる水や空気を楽しみ、肌触りのいいタオルをよろこび、卵をゆでるとき銀色に渦巻くお湯の中で、白や赤褐色の卵が浮き沈みするのを楽しむ。それが楽しい生き方であり、なにも贅沢することではない"というようなことを書いていらしたと思います。
    その通りだと私も思います。
    余談ですが、同著の中の「私のメニュウ」。どれもすごく美味しそうなんですよね [絵文字:v-22]

  2. あさひ より:

    節約道に走りすぎると、「お金を使うのがだめ。」という
    考えに走ってしまいますが、お金がかかっても、かからな
    くても、自分の心が喜ぶのが一番の贅沢ですよね。。
    私もできるだけ、値段ではなく、自分が気にいったものを
    生活の周りに置きたいと思っています。が、まだまだ値札
    をチラッと見て判断に入れてしまいます^^;
    先に、価値を見て、ほしいなら、最後に値段チェックして
    行けるなら買う、の順番がいいのかな~。

  3. さなえ より:

    森茉莉さんの著書について、初めて知りました。さわらさんの文章を読んで、読んでみたい!と思うようになりました。
    わたしが贅沢♪と思うのはやはり一人の時間。
    今仕事が暇すぎて、帰宅が早いのですが一人静かな部屋でネットしたり本を読む時間は贅沢の極み。
    そしてまだ日の明るいうちにご飯を作ったり散歩にいける幸せ。
    わたしも節約を意識して生活するというより、与えられた時間、お金それを大切に使うことで自分に必要なお金も貯まるだろうし、人生にも満足するのではないかなと思います

  4. さわら より:

    こんにちは。
    おお、森茉莉好きが!!
    そうそう、貧乏サヴァランのほうがより森茉莉の暮らしが
    分かるかもしれないです。
    貧乏サヴァランは処分してしまって手元になくて・・・
    森茉莉の、色彩の表現にまたうっとりさせられるんですよね。
    文章から外国の薫りがするような。
    森茉莉の料理を再現した本があるそうで、欲しいような、
    想像の中だけでいいようなで迷っています。
    私は、茉莉がパンと桃缶だけの食事のことを、
    「お手伝いさんが急に休んだときにアメリカの男が
    用意したような」(もっときれいな文章だったけど)
    と書いたのがすごく印象的で好きです。

  5. さわら より:

    こんにちは~
    心が喜ぶ方法をお金でしか作れない、というのが
    貧しい発想なんだろうと思います。
    あとは分相応というのも心においておきたいなと。
    自分の手に入る範囲内で好きなものを揃えられるように
    したいと思います。
    なんていって、どこまでがどうっていうのは
    難しいですねー。うーむ。

  6. さわら より:

    こんにちは^^
    森茉莉の本は、ひかりさんも上げておられる「貧乏サヴァラン」が
    料理のこともたくさん書いてあって読みやすいかもしれないです。
    あとは、「ドッキリチャンネル」には森茉莉の変人ぶりというか
    毒舌が面白いです。
    小説の方は耽美派というのか、美しいのですが、好き嫌いがかなり
    分かれると思います。
    私は持っていたけど結局ぱらぱら見るだけで読めませんでした。笑。
    お金をどう捉えるか、って難しくて、最後の文章に
    何か返信しようと思ったけど、ちょっと文章に出来なかった・・・
    ごめんなさい。

  7. turn より:

    私も森茉莉さんの著書が好きで、『マリアのうぬぼれ鏡』を繰り返し読んでいます。
    彼女の著書を読むと、いたって普通の生活でも、自分のあり方によっては煌くものに感じられるのが好きです。
    20代の頃は楽しみが外に向かっていましたけれど、30代になって、日々の生活で味わえる楽しみに興味が湧きます。
    (と書きながら、外に遊びに行くのも好きなのですけれど・・・)

  8. さわら より:

    森茉莉の文章から醸し出される雰囲気って本当に美しい・・・
    実際がごみ屋敷のようだったとも聞いていますが、森茉莉にとっては
    文章の通りの世界だったのでしょうね。
    弟さんの本を読むとぜんぜん違うみたいにも思えて、いろいろな意味で
    すごい人だなあと思います。
    楽しみはいつでもどんなところにでも、たくさんあるんだなあと思います。
    そして、昔は退屈だと思えていたことが今は楽しかったりして
    楽しいと思うことも変わってきているかも。